★大規模修繕工事のポイント

■1回目の大規模修繕工事である。コンクリートの収縮ひび割れや汚れが目立つ外壁の補修が、今回の大規模修繕工事のテーマと言える。既存は艶消しの塗装であったが、耐候性を考慮して今回は艶有の塗装とした。
勾配屋根のアスファルトシングル、アスファルト防水、共用廊下・バルコニーの塩ビシートの状態は良かった。しかし笠木等のウレタン塗膜防水については経年以上の劣化が見られた。共用廊下の天井塗装は、特定の階で塗膜の剥離が見られた。部位ごとの劣化度合に応じた補修方法を採用している。

■エントランス前の階段が雨に日に滑りやすいということで、段鼻タイルの貼替を行った。段が識別しやすいようにタイルの色を変えた。向かって右側にステンレス製の手摺を設置した。

建物概要地上10階建/125戸/2008年築

■2019年7月 大規模修繕コンサルティング受託

■2021年8月 大規模修繕工事着工

■2022年1月 大規模修繕工事竣工

建物属性
京王線南大沢駅の南東、長池公園に隣接する。マンション名は、長池公園に掛かる橋に由来する。一体に見えるが、構造的には3棟に分かれており接する地盤には高低差がある。最大階数は10階。外壁は、アクセントカラーも含めて6色で塗分け、変化を付けている。

お客様の声アンケート

期間が長丁場にわたりご苦労されたと思います。振り返ってみて、どんな点が一番大変でしたか。

長時間にわたり斉藤様にはだいぶご苦労をお掛けしたと考えておりますが、トータルとして今回の第一回大規模修繕は成功裏に終わったのではないかと考えております。振り返ってみれば、大変だった点は大規模修繕委員会が発足し、右も左も分からない状態で何をどうすれば良いのか、3名の大規模修繕委員だけで検討していた時期はいろいろと苦労したことを覚えております。その他、1点あるとすると、設計に関する住民説明時において、住民の方から若干理不尽とも思える質問、指摘などもあり、その際の対応が若干苦労したかなと考えております。なお、斉藤様とベクトルが一致してからは、正直きついなと感じたことはありませんでした。そうゆう意味では一番重要なのは、コンサル会社と我々大規模修繕委員が一体となれたことが重要なポイントではないかと考えております。また、一体感をもつ中でも斉藤様から随所で、出来ないことは出来ない(Yesマンにはならない)、その場の回避策の提案等があったことが少なくとも私たちにとっては信頼がおける方であったと感じております。

弊社をコンサルタントとしてお選びいただいた理由をお聞かせ下さい。

コンサルタントコンペにおいては、価格感だけでなく、大森様のパッションと、黒瀨様の寝技の強さ(感覚として)に関して、我々大規模修繕委員とのフィーリングが合致したことが大きいと思っています。若干残念だったのが、契約後、当初の担当者が少しずつフェードアウトされたことかなと思いますが、出来れば斉藤様への引継ぎが終わるまで(離陸できるまで)は一緒に参加頂きたかったと思っております。

弊社のコンサルタント業務への評価(良かった点、至らなかった点)をお聞かせ下さい。

良かった点
不明点の明確化に努めて頂き、我々でも理解できるよう翻訳頂いた。(施行会社選定や設計)基本的には我の視点で、時には施工会社側の視点で見て頂け、我々や施工会社に対して、ダメな部分はダメとハッキリ言って頂けた。                     
施工後、我々が気づかない部分も第三者の目でご確認頂き、施工会社に指摘頂けた。

改善点
・もう少しぐいぐい引っ張って頂けると良かったかもしれまない。
・完了後の芝復旧などが若干問題点として残ってしまったので、このあたりの仕切り(リスクとなりうる事項の仕分け)をして頂けると良かったかもしれない。